北朝鮮のミサイル発射費用 11発で75億円=米シンクタンク
2022.02.11
【ソウル聯合ニュース】
北朝鮮が今年1月だけで7回行ったミサイルの発射実験に、相当な費用が投じられたとの推算が発表された。米政府系放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が11日、報じた。
同放送によると、米シンクタンクのランド研究所の研究員は「北朝鮮がミサイルを1回発射する費用は、中距離で1000万ドル(約11億6000万円)~1500万ドル、短距離で300万~500万ドルと推定される」と述べた。
また、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射費用は1回当たり2000万~3000万ドルに上ると分析した。
VOAは、北朝鮮が先月7回にわたって短距離ミサイル10発(巡航ミサイル2発を含む)、中距離ミサイル1発の計11発を発射するのに最大6500万ドル(約75億円)を投じたと推測した。
VOAは、この金額はコメ15万トン分に当たるとしながら、北朝鮮の人口が消費する穀物量は1日約1万トンであり、今年の北朝鮮の食糧不足分は約80万トンだと予想した。
この研究員は「ミサイル施設、発射台、人員は北朝鮮が既に保有しており、費用がかからないと想定して推算した」として、実際の費用はさらに膨れる可能性もあることを示唆した。
北朝鮮経済専門家のウィリアム・ブラウン元ジョージタウン大教授は「発射実験はミサイル開発の一部であり、ミサイルと核兵器プログラムには膨大な費用がかかる」と指摘した。
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