グーグル、古いPCを無料でよみがえらせる「Chrome OS Flex」を発表

 グーグル、古いPCを無料でよみがえらせる「Chrome OS Flex」を発表

CNET News

2022-02-16 



 Googleは米国時間2月15日、古い「Windows」PCなどを「Chrome OS」搭載マシンとしてよみがえらせることができる「Chrome OS Flex」を発表し、試用や検証のための早期バージョンを提供開始した。

このOSは、Googleが2020年12月に買収したNeverwareのOS「CloudReady」を再構築して、さらに強化したものだ。


 CloudReadyは主に企業や教育機関向けに開発されたが、個人向けの無料版もあった。

Windowsまたは「macOS」の負荷に対応しきれないコンピューターに、新たな命を吹き込むのにうってつけだ。


 CloudReadyはChrome OSが備える価値の多くを提供していたが、操作感で及ばず、一部の重要な機能も欠けたままだった。

Chrome OS Flexはそうした足りなかった要素の多くを埋めており、その代表格がブラウザーだ。


 Chrome OS Flexの製品マネージャーForrest Smith氏は、

「最大の違いは、正式な『Chrome』ブラウザーが組み込まれることだ」と説明している。ジオロケーションなどの機能は、CloudReadyの「Chromium」ベースのブラウザーでは動作に違いがあったが、Chrome OS Flexでは、

「Chromebook」のChromeブラウザーと同じように処理される。

また、「Googleファミリーリンク」アカウントのサポートが追加されたことも重要な違いだ。


 「パンデミック中に耳にしたことの中で、われわれが本当に解決したかったことがファミリーリンクアカウントのサポートだ」とSmith氏は述べた。

またChrome OS Flexによって、PCやMacをより低学年向けのChrome OSデバイスに変換することが可能になり、学生のアカウントを管理できるようになる。


 Chrome OS Flexに導入されるChromebookの他の機能として、「スマートフォンハブ」がある。これは「Android」搭載スマートフォンを同期する機能で、最近スマートフォンで閲覧したタブを表示したり、バッテリー残量と無線接続の強度を確認したり、チャットアプリから通知を受け取ったりできる。「Googleアシスタント」もサポートされる。


 Chrome OS Flexの安定版は今後数カ月のうちにリリース予定だ。CloudReadyを使用しているデバイスは無料でChrome OS Flexにアップデートされるという。それまでは早期版をダウンロードできる。ただしGoogleは、これを継続的に改善していくものの、バグが含まれる可能性があると警告している。


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