ロシア軍、極超音速ミサイルを初使用 ウクライナ西部攻撃 武器貯蔵施設を破壊
3/19(土)
時事通信
ロシア国防省は19日、極超音速ミサイル「キンジャール」を18日に使用し、ウクライナ西部イワノフランコフスク州の軍事施設を破壊したと発表した。
ロシア通信によると、ウクライナでの軍事作戦で極超音速ミサイルが使用されたのは初めて。
戦局の停滞が伝えられる中、ロシア軍は最新鋭の極超音速兵器を投入した。国防省報道官は「キンジャールがイワノフランコフスク州デリヤティンにあるウクライナ軍の大規模な地下武器貯蔵施設を破壊した」と述べた。ミサイルと航空機用弾薬が貯蔵されていたと主張している。
キンジャールは空中発射型で、射程は2000~3000キロ。最大速度はマッハ10とされる。プーチン大統領が2018年の年次教書演説で「理想の兵器」として公表し、ロシア軍は侵攻開始前の2月19日に発射演習を実施していた。
国防省報道官は、ウクライナ南部オデッサ州にある軍の無線偵察施設をミサイル「バスチオン」で破壊したことも発表した。オデッサは黒海に面する南部の要衝で、ロシア軍が攻撃強化を狙っている可能性がある。
一方、ロシア軍は包囲を続ける南東部の要衝マリウポリでも制圧を狙い、攻勢を強めている。ウクライナのメディアは19日、マリウポリの鉄鋼会社の欧州最大級規模の工場が破壊されたと伝えた。
ロシア国防省は18日、マリウポリの包囲強化と市中心部での戦闘を発表し、攻撃拡大を予告していた。ウクライナ軍はマリウポリが面するアゾフ海へのアクセスが一時的にできなくなったと明らかにした。
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