買い物はもちろん散歩もNG
厳しすぎるロックダウンに「ガマンの限界」を超えた中国人たち
29日
courrier
中国人の「ガマンの限界」を超える事態が起きている。
問題になっているのは、1日の感染者が2万人を超える中国・上海。厳しいロックダウンによって、買い物はおろか、散歩もままならない生活が続いている。
「家から出ていないのだから、感染しているはずがない!」
PCRの定期検査を拒否する女性は、玄関先にやってきた医療スタッフにつばを吐きかける。激昂した彼女はバケツの水を浴びせ、早口で医療スタッフを罵倒し続けた。
医療スタッフはPCR検査を受けるようにと、女性の説得に来ていたのだが、どうやらロックダウンの生活が続き、気が立っていたようだ。中国メディアによると、女性はその後、警察に連行され、行政処分を受けたそうだ。
口論の末、唾を吐きかける女性…最後はバケツの水を浴びせた
中には“ズル”を許さない住人同士の監視も行われている。
「麻雀をしている人がいる」──ある住民から警察に“タレコミ”の電話が入った。問題の部屋に駆けつけると、ロックダウンで封鎖されたはずのアパートの一室で、同じアパート内の大人4人が麻雀に興じていた。彼らは警察官に現行犯で取り押さえられたと中国メディアは報じている。
同記事は続けて、封鎖された住居を抜け出し、近くの川で網を投げていた二人組の男性が取り締まられたケースを報じている。男性らは、防疫スタッフの再三の忠告を無視して、近くの川まで魚をとりに出かけたという。通報を受けた警察官が現場にかけつけ、その場で男性たちを取り押さえた。
中国メディアには、封鎖のために敷かれた鉄柵を乗り越えて外に出た男性が、パトロールしていた警察官に取り押さえられたケースが報じられている。男性は勤務先が封鎖され、そのままロックダウンの生活に突入したようだった。そうしたなか、どうしてもタバコが欲しくなって外に出たところ、警察官と鉢合わせてしまったようだ。
ロックダウン下にもかかわらず、防疫ルールを破って集まったり、外出をしたりした人たちへは、どのような処罰が課せられるのだろうか。中国メディアによると、悪質なケースであれば、500元(約1万円)以下の罰金、及び5日から10日の拘留が科されるという。
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