統一教会”と政治家の関係… 自民党の現職議員が証言

 “統一教会”と政治家の関係… 自民党の現職議員が証言 参院選で「票を割り振り」も? 

2022/07/20 

テレNEWS


安倍元首相を銃撃した男が強い恨みを持っていたという「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”。今、浮き彫りになっているのが、教団と政治家の“距離の近さ”です。19日夜、取材に応じた自民党の現職議員が語ったことは…。


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いわゆる“統一教会”の関係団体が、今月6日に集会を開きました。その様子が映された映像では、壇上に、この後の参院選で当選した自民党の井上義行氏がいました。


井上義行氏


「私は普通の政治家とは違うんです!」


そして、教団関係者とみられる人物が、興奮気味に話し始めました。


教団関係者とみられる人物


「うちの教会、うちの組織も、たくさんの問題があります。この問題を支援してくださる方が、井上義行先生でございます! 井上先生は、もうすでに食口(信者)になりました。私は大好きになりました! 戦いをするならば、必ず勝たないといけない。勝つことが善であり、負けることは悪でございまーす!」


井上義行氏


「投票用紙2枚目は〜?」


参加者


「井上義行〜!」


参加者のほとんどは、教団関係者だったといいます。


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この2日後、安倍元首相は銃弾に倒れました。山上徹也容疑者は、恨みを募らせていた教団と関連するNGO集会に寄せられた安倍元首相のメッセージを見たころから、殺害を決意したとみられています。


井上義行氏は、第一次安倍政権で総理秘書官を務めていました。


井上義行氏自身のYouTubeに公開された、6月2日の「井上よしゆき君を激励する会」と題した集会の映像では…


司会


「FWP(世界平和連合)事務総長でいらっしゃいます…」


名前を呼ばれたのは、いわゆる“統一教会”の友好団体「世界平和連合」の幹部です。その後、安倍元首相も登場しました。


司会


「安倍晋三先生、今、ご到着でございます!」


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井上氏は「news zero」の取材に対し、教団との関係について次のように答えました。


井上義行氏


「『世界平和統一家庭連合』では、信徒ではなく、井上よしゆきが政策として掲げている6つの国づくり、これに賛同をえられる『賛同会員』になっています。なお、賛同会員として会費や寄付の提示は受けておらず、また、井上よしゆきからも行っておりません」


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「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”と政治家の“距離の近さ”が、浮き彫りとなっています。


19日午後8時、自民党の青山繁晴参議院議員が取材に応じました。


――自民党と“統一教会”に関係があったのか?


自民党 青山繁晴議員


「そうですね」


青山議員は18日、自身のブログで以下の内容を明らかにしました。


“統一教会”と自民党議員との関係(青山議員のブログより)


「(参院選前に)良心的な議員がわたしにこう語りました。『所属する派閥の長から(旧)統一教会の選挙の支援を受けるようにと指示されたが、断った。そのため派閥の長は、その分の票を別の議員に割り振ったようだ』」


「わたしがこの派閥の長に、事実関係を問うたところ、『各業界団体の票だけでは足りない議員については、(旧)統一教会が認めてくれれば、その票を割り振ることがある』との率直な答えがありました」


――この「派閥の長」の名前は公表しない?


自民党 青山繁晴議員


「しません。ご本人が…というなら別ですけど、私の方からすることはないです」


――相談した議員は“統一教会”からの支持を拒否し選挙活動に臨んで、当選した?


自民党 青山繁晴議員


「当選したか、落選したかは言えないです」


核心に迫る質問については明言を避ける一方、「教団と政治の関係は、昔から与野党限らずある」と証言しました。


自民党 青山繁晴議員


「彼(相談された議員)がなぜ僕に話したかというのは、やっぱり正すべきことがあるから話されたんだと思うんで。安倍さんが健在であれば、それも諫言(かんげん)申し上げたと思うので…無念の限りですね」


「派閥の長」の名前こそ明かしませんでしたが、「安倍元首相に諫言したかった」と話しました。


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一方、国民民主党の玉木代表は19日、教団の機関誌を発行する「世界日報社」から寄付を受けていたことを明らかにしました。


国民民主党 玉木代表


「2016年に世界日報の元社長さんから、2万円と1万円の寄付を私が受けていたこと、これは調べましたら事実です。適正に処理されたものですし、公開もされているので、何らやましいところはございません」


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長年、被害者の救済に取り組んできた、全国霊感商法対策弁護士連絡会の山口広弁護士は、政治家との交流による教団側のメリットについて話しました。


全国霊感商法対策弁護士連絡会 山口広弁護士


「『こんな立派な政治家の先生が、こうやってエールを送っていただけるというのは、やっぱりちゃんとした団体なんだ』と」


教団は取材に対し、「組織的に特定の政党や政治家を支援することはない」としていますが…


全国霊感商法対策弁護士連絡会 山口広弁護士


「全く事実に反しますね。 今回の選挙では『誰の支援をいたします』、個別に具体的に『あなた行ってらっしゃい』と指示を出すんですよ」


これまで、政治家に要望書を渡すなどして、教団の支援を受けないよう繰り返し求めてきたといいます。

コミミの意見:

統一教会の問題が表面化しました。

各議員の皆さんは、この問題をしっかり受け止め、集票が見込まれるからと言って問題がある宗教団体からの支援やつながりは、今後一切縁を切っていただきたいと思います。

宗教団体にかかわらず、各団体の組織票が有効になって当選落選を決定する状態になるのも、投票率の低下が考えられると思います。

投票率が高くなると組織票の影響も薄れてくると思うのですが!。

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