トンガ大規模噴火 “2人行方不明 建物損傷被害も” 国連機関
2022年1月18日 11時58分
NHK
南太平洋のトンガ付近で発生した大規模な火山の噴火から丸3日が過ぎようとしています。
被害の詳しい状況が分からない中、国連の機関は、トンガで行方不明者が出ているほか、沿岸部で建物が大きく損傷する被害が報告されていることを明らかにしました。
南太平洋のトンガ付近で今月15日に発生した大規模な火山の噴火から、18日で丸3日が過ぎようとしていますが、現在も現地での通信が困難な状態が続いていて、依然として被害の詳しい状況は分かっていません。
こうした中、OCHA=国連人道問題調整事務所は、これまでに判明したとする現地の被害の情報をホームページに掲載しました。
それによりますと、トンガでは17日の時点で2人が行方不明になっているということです。
また、オーストラリアとニュージーランドが17日、現地の上空に派遣した軍の哨戒機の情報をもとに、トンガ諸島の中でも海抜が低い2つの島の被害が特に懸念されるとしたうえで、首都があるトンガタプ島の西海岸沿いで建物が大きく損傷する被害が報告されているとしています。
一方、国連の衛星センターは、噴火の前と後に撮影された火山とその周辺の衛星写真の分析結果を公開し、トンガタプ島の沿岸などで、噴火の前と後で一部の建物の様子が変化していることから、津波で被害が出た可能性があると指摘しています。
被害をめぐっては、イギリスのメディアが17日、トンガに住むイギリス人の50歳の女性が津波に流されて死亡したと女性の親族の話として伝えています。
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