韓国の圧力に屈するのか!佐渡金山、世界遺産推薦見送り

 韓国の圧力に屈するのか!佐渡金山、世界遺産推薦見送り 「韓国側の主張に事実と異なる点」高鳥議員、「日本政府の反論がないのも問題」加藤康子氏

2022.1/23 10:00

夕刊フジ


岸田文雄政権の胆力が問われている。文化審議会がユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産の推薦候補に選んだ「佐渡島の金山」(新潟県)について、今年度の推薦を見送る方向で調整に入ったのだ。韓国などが朝鮮半島出身者らへの「強制労働」があったと主張しているためだが、地元や自民党保守派は「事実と異なる」「歴史的事実に基づき反論すべきだ」と異議を唱えている。岸田政権は圧力に屈してはならない。


「登録実現が重要だ。何が最も効果的かという観点から、引き続き総合的に検討している」


岸田首相の側近、木原誠二官房副長官は21日の記者会見で語った。最終決断に至っていないとの趣旨だが、報道各社は20日以降、「申請見送りへ」と報じている。


韓国側はこれまで、外務省が「強制労働の現場だ」と撤回を求めるとともに、東京五輪を防護服聖火ランナーで揶揄(やゆ)するポスターを製作した市民団体が、佐渡金山を批判するポスターも配布するなど、民間も攻勢を強めてきた。

ただ、新潟県が地盤で、自民党の議員連盟「保守団結の会」代表世話人である高鳥修一衆院議員は「韓国側の主張については、一次資料と照らし合わせても事実と異なる点があり、日本政府は事実に基づいた説明をきっちりと行うべきだ」と指摘する。



当時の労働環境についてまとめた資料『佐渡鉱山史』(大平鉱業佐渡鉱業所)などによると、

①日本人と朝鮮人労働者はおおむね同一の賃金で、複数回の賞与が支払われた

②無料の社宅や寮があり、米やみそやしょうゆの廉価販売があった

③勤続3カ月以上で団体生命保険に加入でき、万が一、死亡した場合は保険金が支給された

④運動会や映画鑑賞会など、娯楽機会の提供があった―といった待遇が記録されている。強制労働のイメージとは程遠い。

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