〝遺憾砲〟は聞き飽きた!

 〝遺憾砲〟は聞き飽きた!「レールガン」対中朝で開発本格化 防衛省がミサイルの脅威に対応 識者「日本の防衛力大きく向上するが高いハードル」

1/12(水) 17:00配信

夕刊フジ



北朝鮮が年明けから相次いで発射し、「極超音速ミサイル」と主張するミサイルは、飛躍的な技術の向上がみられ、日本や国際社会の新たな脅威となっている。

国民の生命と財産を守り抜くため、防衛省は来年度から、電磁力で砲弾を高速発射する「レールガン」(電磁砲)の開発を本格化させる。

〝遺憾砲〟ではない、具体的な防衛力向上が急がれる。


北朝鮮の朝鮮中央通信は12日、国防科学院が11日に極超音速ミサイルの発射実験を行い、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が視察したと報じた。

ミサイルは1000キロ先の海上に設置した目標に命中したといい、正恩氏は「大成功」と評価したという。


問題のミサイルは最高速度がマッハ10(音速の10倍)前後に達したとみられ、韓国軍合同参謀本部は11日、5日に発射したミサイルより飛距離や速度の面で「進展した」と分析した。


北朝鮮や中国、ロシアが開発を進めている極超音速ミサイルは、現在のミサイル防衛(MD)システムで迎撃することは非常に困難だ。


このため、ジェン・サキ米大統領報道官は11日、「国連安全保障理事会決議に違反しており、近隣国や国際社会に脅威を与えるものだ」と批判した。欧州連合(EU)の外務省にあたる欧州対外活動庁の報道官も「国際的な平和と安全への脅威だ」と非難した。


岸田文雄首相も11日朝、「極めて遺憾だ」などと述べ、国家安全保障会議(NSC)を官邸で開いたが、正直〝遺憾砲〟は聞き飽きた。


防衛省は来年度から、65億円を計上し、電源開発費も追加したうえで、レールガンの開発を本格化させる。爆薬で砲弾を飛ばすよりも高速で撃つことができ、連射も可能なレールガンは一斉攻撃への対処力が格段に向上する。

日本は民間企業を中心に電源技術開発が進んでおり、5年後以降の試験運用を目指す。


ミサイル防衛の切り札として期待されるが、間に合うのか。


軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「北朝鮮のミサイル技術は、中国に近づいている。

日本もレールガンが完成すれば防衛力は大きく向上するが、いくつもの高いハードルがある。

短期間に限って開発し、完成が難しければ、別の防衛力向上策に力を注ぐべきだ。

岸田政権が防衛力を高めるためにすべきことは山積している」と指摘した。


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