ウクライナ情勢 ロシア軍が国境に大量“架橋車”…「同時侵攻が可能」

 ウクライナ情勢 ロシア軍が国境に大量“架橋車”…「同時侵攻が可能」

1/25(火) 12:25配信


ANN


 ウクライナ情勢が急激に動き始めています。

アメリカ、イギリス両政府は、大使館職員の家族に対し、国外への退避命令を出しました。


■日本政府も「渡航中止勧告」に


 アメリカ国務省幹部:「予測不可能で、予告なく悪化する恐れがある」


 ロシアの侵攻が近付いているとして、アメリカとイギリスは、最大限のアラートを鳴らします。


 イギリス外務省:「ロシアによる脅威が高まっているため、一部の大使館職員と、その家族がウクライナの首都キエフから退避している」


 イギリス大使館は、およそ半分の職員を本国へ戻すと決めました。


 日本政府も、ウクライナ全土の危険情報をレベル3の「渡航中止勧告」に引き上げています。


 ウクライナ国境付近に10万人の軍隊を配置しているロシア。

専門家に最新映像を分析してもらいました。


 軍事ジャーナリスト・黒井文太郎氏:「ただの脅しというよりは、いつでも侵攻可能というレベルまで来ている」


■ロシア軍が国境に大量「架橋車」


 専門家は、ここからロシアの本気度がうかがえると話します。


 軍事ジャーナリスト・黒井文太郎氏:「ウクライナは、いくつもの川があるんですね。

川を戦闘部隊が通るには、橋を架ける必要があるので。

トラックの後ろとか、戦車の上部に橋が重ねてあって、自動的に開いて橋を渡す『架橋車』というものがある。

普段使っている橋が、爆破されて通れなくなることもある。

ロシア軍の展開は、実戦を想定したものであるということは間違いない」


 この橋を架けるための軍事車両「架橋車」の映像が撮影されたのは、ウクライナの国境に接するボロネジ地方です。


 ロシア南部のロストフ州での映像でも、架橋車の配備が進められていました。


 軍事ジャーナリスト・黒井文太郎氏:「これが大量に極東からも集められていて、それも国境の何カ所か、複数の場所に配備されている。

ロシア軍が複数の場所から、一気に同時侵攻が可能になる」


(「グッド!モーニング」2022年1月25日放送分より

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