中国の極超音速兵器、標的近くに着弾 首相否定せず
1/20(木) 16:11配信
岸田文雄首相は20日の衆院本会議で、中国が昨年8月に発射実験した極超音速兵器が部分軌道爆撃システム(FOBS)で運搬された上で標的近くに着弾したことについて否定せず「わが国の情報収集能力を明らかにする恐れがあることから、お答えは控えなければならない」と述べた。
日本維新の会の馬場伸幸共同代表の質問に答えた。
首相はまた、中国の極超音速兵器について「ミサイル防衛(MD)の突破が可能な打撃力を可能にするため開発を急速に推進しているとみられる」と指摘。
その上で「核抑止は米国の安全保障戦略の根幹にかかわる重要なものであり、米国も核抑止を確実なものとする方針だと認識している」と述べた。
中国による昨年8月の実験は、当初約40キロ離れた地点に着弾したと報じられたが、中国国内の砂漠地帯に設置された標的に極めて近い地点に着弾したことが明らかになっている。
地球の低周回軌道を回るFOBSを活用すれば、北極圏経由で飛来するミサイルを想定した米本土のミサイル防衛(MD)の裏をかき、南極経由で攻撃できる。
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