露のウクライナ侵攻「危険のレベルが違う」
2022/1/29 09:00
産経
ウクライナ情勢をめぐる緊張が高まっている。ロシア軍はウクライナ国境に10万人規模の部隊を展開しているとされ、米国、英国政府は首都キエフの大使館関係者に退避を命じたほか、日本政府もウクライナへの渡航中止勧告を出した。
情勢の緊迫化はなぜ引き起こされたのか。
ウクライナ人国際政治学者のグレンコ・アンドリー氏は「ロシアによる侵攻の可能性は高い」と指摘したうえで、日本は米国と歩調を合わせ、対露制裁に応じるべきだと主張する。
プーチン氏の「歴史的正義」
「なぜ今、ロシアによるウクライナへの侵略懸念が高まっているのか。
まず知るべきは、ロシアは一貫して一つの目標に向かって動いている事実だ。それは、旧ソ連圏をもう一度支配するということ。プーチン大統領は『ソ連崩壊は20世紀の地政学上の最大の悲劇』と述べているが、旧ロシア帝国ではウクライナを『小ロシア』と認識していた」
グレンコ・アンドリー氏
「だから、今でもプーチン氏をはじめ大多数のロシア人は『ウクライナ人はロシア人と同じ民族だ』と思っている。同じ民族が住むウクライナを支配下に置くことは、ソ連崩壊により『領土を奪われた』と認識するプーチン氏の『歴史的正義』にほかならない。
その目的に向かって、ロシアは行動している」
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