米、プーチン氏制裁 ラブロフ外相らも対象
2022/2/26
産経
米政府は25日、ロシアのプーチン大統領とラブロフ外相らに対する制裁を実施すると発表した。欧州連合(EU)などと歩調を合わせ、ウクライナへの侵攻を続けるロシアへの圧力を強化する。国家元首への制裁は異例。ロイター通信によると、カナダもプーチン氏への制裁に合流する。
サキ米大統領報道官は記者会見で、ウクライナへの武力行使を継続するプーチン氏に対して「強固に反対するとの明白なメッセージを送る」と述べた。
米財務省によるとプーチン、ラブロフ両氏が米国内や米金融機関などに持つ資産を凍結。米企業による取引も禁じる。同省は発表文で、国家元首で制裁対象になった北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記やシリアのアサド大統領らの「暴君を含む、ごく少数のグループ」にプーチン氏が加わることになると指摘した。
バイデン米大統領は前日24日、ロシア最大手銀行などへの追加制裁を発表した際、プーチン氏個人への制裁も検討中だと示唆していた。米議会ではプーチン氏個人への制裁を求める声が強まっていた。
一方、カナダのトルドー首相は記者会見で、プーチン、ラブロフ両氏への制裁方針を表明。西欧諸国の団結を示すと説明した上で、「プーチン大統領が持つ多額の個人資産が直接の標的になる」と話した。
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