ロシアで「プーチン離れ」か 38都市で反戦デモ、ルーブル暴落で隣国へ“出国”の動き

 ロシアで「プーチン離れ」か 38都市で反戦デモ、ルーブル暴落で隣国へ“出国”の動き

3/14(月) 

FNN


プーチン大統領が見せる焦り――。

ロシア国内で今、大統領の足元が大きく揺らいでいる。


高まる抗議の声 900人以上が拘束

プーチン大統領を脅かしてきたロシア反体制派の指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏がSNSを通じて市民にこう呼びかけた。


アレクセイ・ナワリヌイ氏:

ロシア人が戦争に反対することが、最も早く常軌を逸したプーチン大統領を止める方法だ。13日の午後、あなたの住む町の中央広場に。


収監されているナワリヌイ氏が行ったこの呼びかけに応じ、多くの市民が3月13日、ロシア各地で反戦デモを行った。


赤いマフラーの女性は立ち去ろうとしたところを警察官に拘束された。「ほっといて!」と叫ぶ女性。


両手両足を警察官4人につかまれ、連行される男性もいた。


人権団体によると、この日だけで38都市でデモが行われ900人以上が拘束されたという。


物価上昇でおむつは約2倍 マック閉店に市民は

高まる抗議の声に加え、ロシア経済もピンチを迎えている。

ルーブルの価値が下がり、ロシア国内では物価が上昇。家計を直撃している。


ロシア市民:

物価が上がってしまい、どうしたらいいのか分かりません。


侵攻前の2月には1ルーブル=1.5円ほどだったが、その価値は3月に半減した。

1歳の娘を育てる母親は、赤ちゃん用のおむつが約2倍に値上がりしたと嘆いている。


市民生活が一気に苦しくなっていることに加え、企業のロシア離れも深刻だ。ロシア国内の全店舗の一時閉鎖を決めたマクドナルドは、13日に最後の営業日を迎えた。


1990年から営業を続けてきたロシア1号店には朝から行列ができ、その歴史的な店舗の一時閉店を地元メディアも伝えた。


店内で開かれていたのは“最後の日”のパーティー。テーブルにはクロスがかけられ、花も飾られていた。ハンバーガーを食べながらワインを飲み、ドレスアップしたその姿はまるで高級レストランのようだ。


ポテトをナイフで切りフォークで口に運ぶ客もいた。参加者は「一時閉鎖を知ったとき、最後の日にみんなで(パーティーをしようと)計画しました。時代が終わったと感じています」と話した。


サンクトペテルブルクの店舗では、仕事納めの従業員たちが歌で閉店を惜しむ光景も見られた。


ロシアに850以上の店舗があるマクドナルド。関係企業を含めると約10万人の従業員がいるが、給与などの支払いは続けるとしている。


ロシアからフィンランドへ出国

経済制裁の影響から逃れようと、市民の間でもロシア離れが進んでいる。隣のフィンランドにはロシア人が次々と出国しているとされている。


ロシア第2の都市・サンクトペテルブルクから、フィンランドの首都・ヘルシンキに向かう長距離列車の利用客が急増。定員約350人の列車は、ほぼ満席の状態が続いているとされている。


加藤綾子キャスター:

各国の制裁でルーブルへの信頼感もなくなっていますし、海外にいるロシアの方はカードが使えなくて帰ることもできない状況になっていて、国民の生活に影響が出始めています。この国民の戸惑いが、プーチン政権に対して戦争を止める動きにつながるといいなと思うのですが、経済制裁の効果はどうなんでしょうか。


ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:

国民の不平不満が、プーチン大統領のウクライナ侵攻に原因があると考えられたらと思うんですが、ロシア国内では東西冷戦後の新しい時代に生まれた若い世代と違って、冷戦時代のソビエトを知っている世代というのは、政府の言うことに耳を傾けてしまう人たちも結構いるといわれているんですよね。


ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:

ですから、国民が「プーチンの戦争を止めるんだ」と大きなうねりになるかどうか、まだ読み切れないところもあります。外から見ていると、プーチン大統領に対する批判の声が強まっているという報道を多く目にしますが、そうではない現実もしっかり見ていかないと、先行きについては楽観できないという気がします。


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