習氏の〝危険な選択〟中国、ロシアに武器供与か 米国は露支援のベラルーシ制裁 世界2、3位の「全体主義国家」連携の脅威

 習氏の〝危険な選択〟中国、ロシアに武器供与か 米国は露支援のベラルーシ制裁 世界2、3位の「全体主義国家」連携の脅威

3/15(火) 

夕刊フジ


ロシアによるウクライナ侵攻で新たな展開だ。

中国がロシア側の要請に応じて軍事・経済支援の意向を示したと、米国がNATO(北大西洋条約機構)やアジア諸国の同盟国に伝えたというのだ。

英国メディアが報じた。祖国を守ろうとするウクライナ軍の抵抗で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の「短期決戦」の狙いは崩れたが、世界第3位の軍事力を誇る中国の支援は、戦局に大きな影響を与えかねない。泥沼化の懸念と、「全体主義国家」と「自由主義国家」の対峙(たいじ)。

ジョー・バイデン米政権は、ロシアを支援するベラルーシにも経済制裁を科している。中国の習近平国家主席は〝危険な選択〟を決断するのか。


「中国、ロシアに兵器供与の意向 米が同盟諸国に通知=米高官」


英通信社ロイター(日本語電子版)は15日朝、このような見出しの記事を報じた。情報当局によって外交公電でメッセージが伝えられたといい、中国側はこれらの計画(=対露支援)を認めないことが予想されるという。


英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)も14日、同様の記事を伝えている。支援の規模や時期は明示していないという。


ロシアが中国に軍事・経済支援を求めたというニュースは前日、米紙ニューヨーク・タイムズと、フィナンシャル・タイムズが、米政府当局者の話として伝えていた。


フィナンシャル・タイムズは、ウクライナ侵攻が3週間目に入ったロシア軍では、一部兵器の備蓄が底をついたことを示す兆候があり、中国が支援提供に向けて準備している可能性もあると指摘していた。


国際法に違反するロシアによるウクライナ侵攻に対し、米国や欧州各国などは一致して厳しい対露制裁を打ち出しているが、中国は反対してきた。米政府筋によると、ロシアによる「ディスインフォメーション(偽情報)工作」にも、中国は加担してきたという。


米国の軍事力評価組織「グローバル・ファイアーパワー」(GFP)による2021年の軍事力ランキングでは、1位は米国、2位はロシア、3位は中国…と続く。


子供や女性など民間人の犠牲者が増えるロシアのウクライナ侵攻をめぐり、2位と3位の全体主義国家が連携することは、世界の自由主義諸国にとって極めて脅威だ。


ロシアが中国に支援要請したとの報道について、両国は「そのような事実はない」(ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官)、「虚偽情報だ」(中国外務省の趙立堅副報道局長)と否定している。


こうしたなか、バイデン政権のジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と、中国外交担当トップの楊潔篪共産党政治局員は14日、ローマで会談した。ウクライナ情勢などについて、7時間にわたって協議したという。


サリバン氏は会談で、中国の対露支援に強い懸念を伝えたうえで、侵攻に力を貸すような軍事支援や米国などの制裁を損なう行為をした場合、「重大な結果を招く」と警告した。バイデン政権内では、中国が対露支援をした場合、中国に科す制裁について検討しているという。


世良氏「戦況の泥沼化は必至」


中国の軍事支援が行われれば、ウクライナ侵攻はどうなりそうか。


軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「ロシアの軍事物資が枯渇しつつあるなか、今後の市街戦では従来以上に兵員や兵器が必要になる。

ロシアにとって中国は頼みの綱になる。

中国はこれまで、ロシアの戦闘機やミサイルなどを輸入してきた。

中国は近年、兵器の国産化を進めているが、ロシアは中国の兵器は使いやすい。

最新鋭のドローンや、防弾チョッキなどを中心に兵員以外のあらゆる支援が含まれる可能性がある。ロシアがエネルギー供与する見返りに中国が兵器を供与するなど『密約』のような形で極秘裏に進むのではないか。

中国の支援で戦況の泥沼化は必至だろう。『自由主義』対『全体主義』の新冷戦に入りつつある」と語った。


中国が対露支援に踏み切った場合、米国などは中国に厳しい制裁を科す可能性が高い。


国際政治に詳しい拓殖大学海外事情研究所の川上高司教授は

「もし、中国がロシアを軍事支援すれば、欧米諸国はロシアと同様、国際的な銀行決済取引網『国際銀行間通信協会(SWIFT)』からの中国排除など経済的な制裁が科される可能性がある。

中国は経済的に打撃を受け、習主席が3期目入りを目指すなかで、足元が揺らぐリスクがある。

中国は正直、『ロシアに関与したくない』と考えているとみられる。

ただ、北京冬季五輪の開会式にプーチン大統領が出席して、協力を確認した手前、むげにもできない状況がある。ウクライナの戦況をみながら態度を決めかねているのではないか」と語った。


中国が反発「ニセ情報だ」 ロシアへの支援めぐり

2022/03/14 

テレ朝


 ロシアが中国に対し軍事支援などを要請したとアメリカメディアが報じたことについて、中国外務省は「ニセ情報をまき散らしている」と反発しました。


 中国外務省は14日の会見で「アメリカはニセ情報をまき散らしている」と批判し、「中国は和平協議のために建設的な役割りを果たしている」と主張しました。


 さらに、「各国は自制を保ち、緊張を緩和させ、外交的解決を促すべきだ」と強調しました。


 複数のアメリカメディアは、ウクライナ侵攻を続けるロシアが中国に対してドローンの提供を含む支援を要請していると報じました。


 アメリカのサリバン大統領補佐官は13日、中国政府にロシアへの支援は許されないと強く牽制(けんせい)しています。

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