ついにロシアに認められた? 「独自の政府」非友好国入り

 ついにロシアに認められた? 「独自の政府」非友好国入り

2022/3/16

産経


台湾の蔡英文政権はウクライナ侵攻を理由に、ロシアに経済制裁を科す方針を発表したが、ロシアの逆鱗(げきりん)に触れてしまった。

プーチン露大統領が5日、自国通貨ルーブルでの対外債務返済を一時的に認める大統領令に署名し、ルーブル建て返済の対象となる「非友好国・地域」のリストに台湾が入ったのだ。


リストには、米国、英国、日本などに続いて台湾の名前があり「中国の領土と見なされているが、1949年から独自の政府による統治が行われている」との注釈が付けられていた。


リストを見た台湾紙の男性記者は「ロシアはついに台湾政府の存在を認めてくれたのか」と意外な反応を見せた。

というのは中国当局はこれまで、台湾の在外公館の名前には「台北」という都市名を使うよう求め、五輪など国際スポーツ大会へ参加する際のチーム名も「中華台北」しか認めないなど、国際社会での台湾の存在を打ち消そうと外交攻勢を展開してきた経緯があるからだ。


今回、思わぬ形で中国の友好国のロシアから台湾の存在が認められ、しかも中国政府がロシアに抗議しなかったのは、多くの台湾人にとってうれしいことのようだ。蘇貞昌行政院長(首相に相当)は8日、記者団にこの件について「台湾が主権独立国家であることは周知の事実だ」と胸を張った。

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