ゼレンスキー大統領、フランス国会では「自由、平等、博愛」強調
毎日新聞
2022/3/24
ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、フランス国会でオンライン形式で演説し、ロシアによるウクライナ侵攻は「自由、平等、博愛に対する戦争だ」とフランス革命以来の国家理念を引き合いに出して訴え、戦闘停止に向けたフランスの支援強化を求めた。
ゼレンスキー氏は、ロシアの軍事侵攻は欧州連合(EU)の価値観に反すると強調し、フランスが議長国を務める今年上半期に、ウクライナのEU加盟へ向けて「歴史的な決定」をしてほしいと訴えた。マクロン大統領がロシアのプーチン大統領らと精力的に協議を続けていることに謝意を示した。
3社に「支援やめるべきだ」
一方で、フランス企業がロシア国内で事業を継続していることに対する不満を表明。仏自動車大手ルノーなど3社を名指ししながら「ロシアの戦争への支援をやめるべきだ」と訴えた。演説を受けてルノーは23日、モスクワ工場の操業を同日から一時停止したとの声明を発表した。
ゼレンスキー氏は、包囲するロシア軍から激しい攻撃を受けているウクライナ南東部マリウポリを、第一次世界大戦の激戦地・仏北東部ベルダンになぞらえた。2021年に亡くなったフランスの国民的映画スター、ジャンポール・ベルモンドさんに言及して「さようなら」と演説をしめくくり、ウクライナに対するフランス国民の連帯を求めた。
コメント
コメントを投稿