ゼレンスキー大統領の国会演説にプーチン氏怒り心頭 日本がロシアの敵対国に
3/24(木)
NEWSポストセブン
プーチン氏の怒りの矛先は日本に?(共同通信社)
欧米諸国の議会で積極的にオンライン演説を行うウクライナのゼレンスキー大統領(44才)が、3月23日、日本の国会でも支援やロシアへの経済制裁強化を訴えた。圧倒的な軍事力を誇るロシア軍に徹底抗戦を誓うゼレンスキー氏の姿は、日本人の胸を打った。
《ウクライナを救うための活動をもっとしよう》
《ロシアへの経済制裁をもっと強めよう》
そんな声が日本でもあふれている。だがこの演説が、大きなリスクを招きかねないとの見方を示す専門家もいる。
ゼレンスキー氏はこれまでイギリス議会での演説を皮切りに、カナダ、アメリカ、ドイツとNATO加盟国を中心に演説を行ってきた。加盟国以外で演説の場を設けたのはイスラエルに次いで2国目だ。ロシアのプーチン大統領(69才)研究の第一人者で、筑波大学教授の中村逸郎さんは、この点を危惧する。
「プーチン氏から見れば、日本は戦闘中の敵国の大統領に国会で演説させたわけで、ゼレンスキー氏を讃えていると捉えられかねません。
現在、経済制裁によってロシアのスーパーからは食料品や日用雑貨が姿を消すなど、日に日に市民生活が厳しくなっています。かつてないほど苛烈な経済制裁を科した西側諸国に、プーチン氏は怒り心頭。日本はその一員と見られ、怒りの矛先は確実に日本にも向いているのに、演説はその火に油を注ぐことになるでしょう」
ゼレンスキー氏の国会演説前から、ロシアにとって日本は“要注意国”の1つになっていた。3月7日、ロシアは自国への経済制裁を行う「非友好国リスト」を公表。アメリカ、EU全加盟国などとともに日本も含まれた。
その翌日、日本政府はウクライナの要請に基づき、防弾チョッキのほか、ヘルメットや防寒服など防衛装備品の提供に踏み切った。こうした装備の海外移転は、本来は「防衛装備移転三原則」により規制されるものだが、政府は運用方針を変更してウクライナに無償供与することを決めた。
「日本政府の対応を受けてか、プーチン氏はすぐに日本に向けて動きをみせました。3月10日、北方領土の択捉島でミサイルを使った軍事演習を始めた。11日にはロシア海軍の艦艇10隻が津軽海峡を通過して、15日にも4隻が通過しました。ウクライナに向けて兵士や武器を輸送しているようですが、日本への威嚇も兼ねているとみられています」(中村さん)
さらには、ゼレンスキー氏による国会演説の2日前の21日、ロシア外務省は、日本との平和条約締結交渉を中断すると発表。北方領土への旧島民の墓参りなどを目的とした日本とのビザなし交流の停止や、北方領土での日本側との共同経済活動に関する協議から撤退する意向を表明した。
「ロシアは非常に強い圧力を日本に加え始めています。プーチン氏から見れば、同じ“隣国”でも日本はウクライナより格段に攻めやすい。もはや日本はロシアの敵対国とみなされている」(中村さん)
一部では想定外の苦戦を強いられるウクライナを諦め、“代償”として北海道に侵攻する可能性を指摘する専門家もいる。
日本とウクライナには、ある共通点がある。ロシアは2014年のクリミア併合の際、「ロシア系住民の保護」を理由にロシア軍投入を決断。結果的に併合した歴史がある。だが、ウクライナや西側諸国はクリミア併合を違法とみなしており、承認していない。
日露間にも未解決の北方領土問題が1945年から横たわる。「隣の軍事大国が自国の領土を実効支配している」という地政学的なリスクは、ウクライナと変わらないのだ。
「2018年12月、モスクワで開かれた人権評議会で、プーチン氏は『アイヌ民族をロシアの先住民族に認定する』という考えを示しました。アイヌ民族の保護を名目にロシア軍が北海道に侵攻する、というリスクは、プーチン氏のこれまでの手口からして、まったくあり得ない話と簡単に切り捨てられないでしょう」
日本のコメント
ロシアに対する経済制裁を行った時点で敵対国なのだから、日本国会での演説の有無が与える影響は微小だと思う。西側との信頼関係をより強いものにするためにも、この演説を了解した事は我が国の安全保障に有益だったと思います。また、侵略に対する明確な「NO」の姿勢を世界に示せたのではないか。曖昧な立場はどちらにも転べる利点はあるかもしれないが、信頼は得られない。
ゼレンスキーの国会演説が日本で行われるかどうかに拘わらず、ロシアは既に日本を敵対視してるわけで、いまさら何を忖度せよと言いうのか。
ロシアを脅威とせずに済むように、ウクライナには是非とも負けないで欲しいし、西側各国は、徹底的にロシアを締め上げて欲しい。
やがて訪れる終戦後には、プーチンがロシア国内で権力を掌握し続けているとしたら、それは、ウクライナ侵略戦争でロシアが完勝し、NATO軍を中心とした大戦に突入した場合に限られる。
そうさせないために、日本もウクライナに出来る支援をしているわけで、国会演説に水を差す筑波大学教授の中村逸郎さん、それじゃあ、あなたは、今後、日本はどうすべきだというのか、知見を拝聴したい。
更に、プーチンをよく知るというのなら、ウクライナに侵攻する前か侵攻直後に、日本政府に具体的な対処法をアドバイスすべきだったのでは?
この中村とかいう教授こそどうかしている。だったらどうしろというのだ。21世紀のこの時代において、第二次世界大戦前夜のような力による現状変更を何の躊躇もなく犯した国に対する制裁は、国際社会の一員として、かつ、世界第三位の経済大国である日本として当然の判断である。その際にロシアがどういうリアクションを起こすかについては当然のこととして政府は分析検討している。こういっては何だが今回のウクライナ侵攻を契機にこれまで国会の場で十分議論されてこなかった憲法改正の是非を含め、ようやく安全保障・国防に関し現実のリスクに直面するための検討を行いうる環境が整った。軍事大国ロシアによるリアクションを言う前に、決して力に屈しないための国防策を早急に整備することこそ重要だ。
むしろ今のうちにロシアに経済的な圧力をできるだけかけておいて、日本への侵攻が難しい状況を作っておくのも1つの方法だと思う。経済力がなければ軍事力も下がり迂闊に侵攻が出来ない。今後ロシアが侵攻以前の国際的信用を取り戻してルーブルの価値が戻るまでには相当な時間と努力が必要なはず。その間は国力を消耗するようなことはしないだろうし、すでにウクライナ侵攻で消耗してる分、いくらプーチンでも無いものまでは使えないのだから日本への侵攻リスクは一定期間は抑えられるだろう。日本としてはこの期間をできるだけ長くすることが必要。そのためにも長期的に効果を発揮する経済制裁は今のうちにできるだけやっておいて、同時にロシア依存になってるものはできるだけは早期に解決すべきだと思う。
これは本当そう思う。
遅かれ早かれ、プーチンは日本を侵略しに行くだろう。
すでにほかで実績が何度もあるから、順番の問題で、日本だけが例外になることはない。
ただウクライナに苦戦したから日本に矛先が向かうとか、ウクライナを援助したから日本に矛先が向かうとか、そういうことではない。
順番の問題。ロシアと仲よくしていれば日本に攻めてこないとか、ウクライナを占領して満足したら日本には攻めてこない、とかそういうことはない。考えが甘すぎ。
ロシアと仲よくしようがウクライナを占領しようが、突然攻めてくるのがロシア。
だから少しでもロシアを弱らせておかなければいけない。
弱っていたら、攻めるのをあきらめてくれるかもしれないし、攻めてきても勝てるかもしない
日本はロシアに制裁している以上、ロシアから敵視されるのは仕方ない。
領土問題は結局プーチンに都合良くあしらわれていて事実上進展は見られないし、日本にとってロシアから敵視されても失うものはないに等しい。
制裁に加わる以上、どこの国にも少なからず悪影響はあるし、割り切るしかないと思う。
日本を直接攻撃してくる?等という事を言う専門家も居るとか書かれてるけど、さすがにそれは考えにくい。
ウクライナだけでも手こずって、攻めあぐねているロシア軍に他国を攻撃できる余力など現実的にはないでしょうし、制裁で時間と共に経済が壊滅的状況に追い込まれるロシアが莫大な戦費をいつまでも賄い切れる可能性も低いだろうし、長引けば長引くほど苦しくなるのはロシアの方でしょう。
長期化はウクライナの犠牲者が増える事にも繋がるので
何とか早く停戦に漕ぎ着けて欲しいところではあるが、ウクライナも安易な妥協は出来ないでしょう。
ここはロシアとの友好関係を毀損しても制裁一択でしょう。
あのロシアの態度では信頼が出来ない。
岸田政権の態度表明と制裁発表は素早く、姿勢を示すタイミングとして良かった。
確かにゼレンスキー氏の演説をも認めた事は、少しウクライナに寄りすぎと言う意見もわかるが、今のロシアの態度ではやむを得ないものがある。
また、国連改革など、日本に都合の良い発言をしてくれたのは、今後の対中、対ロの事を考えると大きい。
結構、ゼレンスキー氏は戦略を考えた発言をしているように思う。
(シナリオライターが良いのかもだが)
ロシアが極東でも示威活動をするのは、逆に苦しい証拠なのかも知れない。
多分、今の極東ロシア軍はスカスカ。
弱みを見せられない状態でしょう。
この記事に違和感のある部分がある。
将来は別として、現在は北海道に上陸・占領するような兵力の余裕は一切ないと考えるのが普通ではないか?
ロシアが北方領土で軍事演習したり、艦艇をこれ見よがしに津軽・宗谷海峡を通過させているのは、「日本へのプレッシャー」ではなく、ウクライナへの部隊派遣で北方領土の守備体制がスカスカ状態になっていることを隠すための示威行為と見る方が自然ではないか?
むしろロシアが恐れているのは、米国が参戦した場合に、一気に千島列島全島の軍事力を無力化され、東方からの軍事的圧力を受けることだと思う。
侵略させないための軍事力が抑止力であり、侵略してくるなら軍事力が足りないということ。口先だけで逃れようと思うのが間違い。
ウクライナ戦争が侵攻している現在では二方面作戦する余裕はないので今のうちに抑止力に足る軍事力を持つべき。
ウクライナが東西との話し合いで軍事力を削減した結果も侵攻された理由のひとつ。演説ひとつで侵攻されるようでは国家としてどうなの、ということ。
ウクライナと違い、日本はアメリカと同盟があるのでそう容易くは攻められないでしょう。日本がアメリカが真面目に戦うかわからないと思ってるのと同様にロシアだってアメリカが真面目に戦ったらどうしようと思うはずなので。(前大戦のように裏で手握られてでもしなければ)
ぶっちゃけていうならここで北方領土に攻め込んでロシアに2方面作戦を強いたら最大のバックアップになると思うけど、さすがにそれは戦後日本の努力を無にしてしまうものなのでありえない。
それを向こうから攻めてきてくれるなら専守防衛のくびきを解いて戦えることになる大チャンスなんですけどね、というくらい、現段階では荒唐無稽でありえない、ロシアにも利のないことだと思います。
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