中村逸郎教授 プーチン大統領の核使用「一線を越えてしまう条件を出している」と可能性指摘
4/16(土)
スポニチアネックス
ロシア政治を専門とする筑波学院大・中村逸郎教授が16日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜前9・30)に生出演。プーチン大統領が核を使用する可能性について言及した。
番組ではプーチン大統領がベラルーシのルカシェンコ大統領と会った際などに、あえて核の鞄を持っている場面を見せ、欧米諸国を威嚇しているのではとした。
中村教授はプーチン大統領が核使用の条件として
(1)ロシア本国が攻撃を受けたとき
(2)同盟国が攻撃を受けたとき
(3)ロシアの存立基盤が崩されたとき
この3つを大統領令として発表していると紹介。
そして「一番やっぱり怖いのは存立基盤。つまりデフォルトってことが一番怖い」と国債の利払いができなくなるのではと指摘。「ロシアの存立基盤はヨーロッパに向けて輸出している天然ガスのお金をどうやって払うのか、またヨーロッパが払わないのか。天然ガス関係のところで非常にデフォルトが起こる危険性が高い」と危惧した。
「それに伴う核の使用があるのではないかということで、プーチン大統領はこの2、3週間いろんなところに出没しているが、この核ボタンを意図的に映し出している。単なる威嚇なのか、それとも“警告しているよ、だから使用するよ”という意味なのか」と一連の行動を分析した。
続けて中村教授は「核っていうのは威嚇で使うんであって、使用しないもの。つまり核脅威論でやってきた」と核保有は抑止力のためが大前提だったと指摘。
だが、「今のプーチン大統領はどうもそうでない。一線を越えてしまう条件を出している。例え使用してしまったとしてもプーチン大統領からすればもう警告をしていたよということになりかねない」と話した。
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