大モメ「安倍派」後継の最右翼に萩生田経産相が浮上!有力候補ゾクゾク“自滅”で森喜朗氏の裁定次第

 大モメ「安倍派」後継の最右翼に萩生田経産相が浮上!有力候補ゾクゾク“自滅”で森喜朗氏の裁定次第


7/14(木) 

配信 日刊ゲンダイ


 いったい誰が“安倍後継”となるのか──。安倍元首相が死去したことで、自民党の最大派閥、安倍派(清和会、93人)の次期会長人事に政界の注目が集まっている。


■集団指導体制の方針となったが…


 当面は、会長代理の塩谷立・元総務会長ら派内の有力者7人による集団指導体制となる方向だが、すんなり跡目が決まらないのは、要するに派内に衆目の一致する候補が見当たらないということだ。このままでは、いずれ分裂は避けられないとの声も上がっている。そんな中、会長候補最右翼として浮上しているのが萩生田経産相だという。


「派閥幹部の塩谷さんと下村博文会長代理、西村康稔事務総長の3人は動きがあまりに露骨で、派内で総スカンを食らっています。特に怒りを買ったのは、幹部3人は他のメンバーに安倍家への弔問を禁じておきながら、自分たちは真っ先に私邸に弔問に訪れたことです。参院派閥の世耕弘成会長も色気アリとみられていますが、本人は、炎上中の統一教会の関連団体との関係を、ある大学教授に指摘された件で裁判沙汰になっている。いま表には出づらいのでは、とみられています」(官邸事情通)


 西村氏は、安倍元首相の死去後、下村氏、塩谷氏、世耕氏を集めた会合を開き、派閥運営の主導権を握ろうと画策したという。狙いは「ライバルの萩生田さんを会合から外すこと」(同)だったとされている。しかし、そうした動きが逆に批判を招いているという。


 有力候補が次々とミソをつける中、閣内に入っているため、たまたま派閥の役職から外れていた萩生田氏だけが“キレイ”なまま有力候補として残っているというわけだ。


 萩生田氏は菅前首相とも近く、「萩生田さんなら菅グループとの連携も視野に入る」(自民党関係者)という。


■森元首相の「裁定」が出るか


 カギを握っているのが、かつて派閥オーナーだった森喜朗元首相だ。混迷極める派閥後継レースで、最終的に「裁定」に動くのでは、と目されている。


「萩生田さんは、森さんの寵愛を受けた“秘蔵っ子”。2人の信頼関係は強固です。岸田内閣発足時、安倍元首相が萩生田さんの官房長官就任を求めたとされますが、実は森さんの意向が強く働いていたといいます。森さんは最終的に『派閥会長は萩生田クンで行こう』と言うのではないか。そうなれば、誰も『ノー』とは言えないでしょう」(自民党関係者)


 清和会は、会長だった安倍晋太郎氏が死亡し、後継を決める時も分裂騒動が起きている。萩生田氏が会長に指名されても、とてもまとまらないのではないか。

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