桜島「レベル5」は規模が違う2タイプ想定…専門家「大正噴火ほどの大規模にならず」
7/25(月)
配信 読売
24日夜に爆発的噴火が起きた桜島の噴火警戒レベル5では、規模が違う二つのタイプの噴火が想定されている。
一つは、国内で20世紀最大規模とされる1914年の「大正噴火」級の大規模噴火だ。山腹に新たな火口が発生するなど広い範囲に影響が及ぶため、住民は島外への避難が必要となる。
もう一つは、これまでの火山活動の延長線上にある噴火だ。山頂での噴火による噴石や火砕流が住宅の近くに到達する場合で、噴石の飛距離が2・4キロを超えると該当する。今回はこのケースで、避難指示の対象は、影響が及ぶと想定される範囲によって変わる。
桜島の噴火活動に詳しい石原和弘・京都大名誉教授(火山物理学)によると、桜島は大正噴火後の70年代、80年代にも噴石が2・5キロほど飛散する噴火が度々起きていたという。
石原名誉教授は「今月18日頃から傾斜計と伸縮計で山体の膨張を示す地殻変動が観測されていたので、今回の噴火発生は予想できた。ただし、大正噴火ほどの大規模なものにはならないと思う」と話している。
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