10日に「大規模」内閣改造、松野・林氏は続投…岸防衛相は健康を考慮し交代へ
8/6(土)
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読売新聞
岸田首相(自民党総裁)は、10日に内閣改造と自民党役員人事を行う意向を固めた。5日、複数の党幹部に伝えた。閣僚では松野官房長官、林外相、党役員では麻生副総裁、茂木幹事長を続投させる方針だ。首相周辺は「大規模な改造になる」との見通しを示した。
首相は党役員人事について、8日に臨時の党役員会と総務会を開き、一任を取り付ける。
内閣改造では、岸防衛相は健康状態を考慮し、交代させる方向だ。先の参院選に出馬せず、民間人閣僚となっている二之湯国家公安委員長と金子農相は交代させる。
一連の人事は当初、安倍晋三・元首相が銃撃されて死亡した事件を受け、8月25日の安倍氏の「四十九日」を待ち、9月上旬に行う方向で調整が進められていた。だが、新型コロナウイルスの感染再拡大や緊迫化する台湾情勢などを踏まえ、秋の臨時国会に向け、早期に体制を整える必要があると判断した。
岸田内閣の支持率は報道各社の世論調査で下落傾向にあり、人事の刷新で局面を打開する狙いもある。
閣僚らと「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との関わりが相次いで発覚しており、首相が人事でどう考慮するかが注目される。
首相は党内の各派閥のバランスに配慮した人事を行ってきた。7月の記者会見では、「厳しい課題を前にして、党の結束は大事にしていかなければならない」と述べており、最大派閥・安倍派などの処遇も焦点となる。
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