raspberry_piで共有サーバーを作ります。

 raspberry_piで共有サーバーを作ります。


raspberry_piで共有サーバーを作ると、同じネット環境のどのPCからもraspberry_piにつないだ外付けHDDに(別にHDDでなくても構いません) 他のPCからアクセスができて、

ファイルの読み書きが可能になります。

つまり、NAS環境ができるということです。


それでは、raspberry_piとLinuxの共有システのsambaを利用して家庭内にファイルサーバーを作りましょう。


raspberry_piは、電力消費が少ない小さいPCなので、365日24時間電源を入れっぱなしにしてもかなりの省電力のファイルサーバーになります。


今回は、コマンドで、ファイルサーバーを構築します。


説明文を見ながら、コピペでコマンドを打っていけば、すぐに、ファイルサーバーが構築できます。


1、まずは、sambaのインストールを行います。(sambaは他のPCとの共有設定をするものです)

raspberry_piのターミナルを開きます。

Windowsで言うことのコマンドプロンプトです。

そして、ターミナルに、下のコマンドをコピペして、

エンターキーを押してください。

sambaがインストールされます。


sudo apt install samba samba-common-bin


実行すると、インストールするかしないかの、操作を求められますので、

まず、インストールの許可をするために、

「y」を入力しエンターを押しましょう。

処理が終わればsambaのインストールは完了です。



2、みんながアクセスできるフォルダをraspberry_pi上に作りましょう。


今回は見本の環境で構築します。もちろん、見本のままで構築しても構いません。


ここでは、ストレージの名前を「KYOUYUU」とします。

(ストレージの名前とは外付けHDDなどのストレージのボリュームの名前です。)

もちろん、自分の好きな名前で構いません。


raspberry_piは 外付けのHDDなどをつなぐと「/media/pi/~」という場所に外部ストレージ見えるようになりますので、

今回の入力内容は「/media/pi/KYOUYUU/file」としてあります。


/pi/以下は皆さんの好きなように変えてかまいません。

では、外付けHDD(別にHDDでなくても良い)にフォルダーをコマンドで作ります。

下のコマンドを、ターミナルに入力してください。(コピペOK)


フォルダ(ディレクトリ)を作るコマンド

sudo mkdir /media/pi/KYOUIYUU/file


コマンドの意味、「/media/pi/KYOUYUU/」以下に「file」という名前のフォルダを作という意味です。


3、sambaの設定ファイルを書き換えましょう。


sambaに共有する 自身のストレージの場所や設定をraspberry_pi教えてあげる必要性があるので、その設定をします。(PCは設定を書き換えたら教えてあげないと動かないんですよね!)

まずは 以下のコマンドで元の設定ファイルのバックアップを作っておきましょう、なにか失敗したときのためです。


バックアップを作るコマンドは下のコマンドです。(失敗しなければ必要はありません)

sudo cp /etc/samba/smb.conf /etc/samba/smb.conf_backup


バックアップをとりましたら、次は 設定ファイルの内容を、「nano」というテキストエディタを使って設定を書き換えます。


コマンドは以下コマンドを実行します。


nanoでsmb.confを編集します。


sudo nano /etc/samba/smb.conf


これを実行すると画面がnanoテキストエディタに切り替わりますが、気にしないで実行します。

設定は nanoの最下部に記述下の内容を足します。

nanoを最後の行までスクロールして、内容を書き足してください。(コピペでOK)


[raspberry_pi]

comment = Share

path = /media/pi/KYOUYUU/file

public = yes

read only = no

browsable = yes

force user = pi


です。

ここで記載してある

path = /media/pi/KYOUYUU/file

の部分は、共有ストレージフォルダ(ディレクトリ)の設定です。

前の項目で、ストレージのボリューム名をKYOUYUUにしましたから、自分が作ったストレージボリューム名に変えてくださいね。


ストレージの名前や共有するフォルダ名を正確に編集しないとエラーになって共有ができません。(重要)


記入が完了しましたら、

Ctrl+Sでセーブして、

Ctrl+xでnanoを終了させます。


4、samba設定の再読み込みをさせます。

設定は、nanoで書き換えましたが、まだ設定に反映されていませんから、設定を新しいものに読み込みをさせます。


以下のコマンドで再読み込みさせることができますし、普通に再起動をしてもいいです。


再書込みさせるコマンドは、


sudo systemctl restart smbd


です。


念のためパスワードもかけておくとより強固なサーバーになるので、パスワードも設定しておきましょう。


パスワード設定コマンドは


sudo smbpasswd -a pi


です。

入力後に見えない画面で2度パスワードを入力して来ますから、見えないので間違わないように入力します。


5、それでは、windowsからつないで見ましょう。

 

Windowsからネットワークを選択して、押し


上部のアドレスバーに

「\\raspberry_pi」

を入力しエンターをします。

「\\」は¥マークの半角キー2つです。

(\raspberry_piアンダーバーを忘れずに!)


今、raspberry_piで作ったフォルダー(ディレクトリ)が表示されれば raspberry_piとの共有は成功です。

※Windowsではフォルダーといいますが、Linuxではディレクトリといいます。

なんとめんどくさいことでしょう!


うまく行かない場合は、ボリューム名を確認して、または、フォルダーを同じ名前で作り直すか、Windowsの共有設定を見直してください。

結構、Windowsの設定で共有を許可されていない場合があります。

無事、接続できましたら、

(回線の状況によっては接続されるのに時間がかかったりします。)

ここで、毎回、raspberry_piとの共有フォルダをみつけるのも面倒なので、

Windowsにネットワークドライブを割り当てましょう。


共有されたraspberry_piのフォルダーを

右クリックしてネットワークドライブを割り当てを押します。

使っていないドライブでしたら、好きな文字に割り当てることができます。

でも、どのドライブにしたか忘れないように

raspberry_piの「R」に割り当てるといいかもしれませんよ。


その後、Windows側のPCのストレージの画面にRドライブが現れると成功です。


これで、raspberry_piとWindowsとの共有ができました。

いつでもどこでも、好きなときに、同じネットワーク内でしたら、raspberry_piにつなげたHDDにファイルを保存することができます。

当然、他のネットワークではできません。


ネットワークが違った場合、繋がりませんから、どこからでもつながるチームビュアーなどを使って、ファイルをraspberry_piにつないだ外付けのHDDにアクセスします。

(つまり、外出先とかからこの家庭内サーバーにつなぎたかったら、チームビュアーが便利です。)

NAS的な共有と、チームビュアーを使ったファイル転送と両方使うと、家庭内でも外出先でも、いつでもファイル転送が可能になります。

もちろん、どのPCでも、設定をしてしまえば、共有が可能なので、

PCからPCへ、ファイルを受け渡したいときやバックアップしておきたいファイルがあったり、同じネットワーク内で共有したいファイルがあったりしたとき、わざわざ、USBなどにコピーしたりして持ち運ぶ事もなくなりますよね。


ということで、今回は、家庭内でNASみたいにファイル共有する方法でした。

家庭内のサーバー構築で大事なことは、サーバーは常に電源を入れっ放しでなくては行けないので、電気代がコストが掛かりますが、

特に、raspberry_piは省電力なので、NAS的な使い方は正解だと思います。

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