「ウクライナ兵がロシア兵捕虜を銃撃」の動画、当局が調査表明
3/28(月)
CNN
ウクライナ北東部ハリコフ州でウクライナ軍の兵士らが捕虜のロシア軍兵士らをひざまずかせ、銃撃した場面とされる動画が、インターネットに投稿された。ウクライナ当局はただちに調査すると表明した。
問題の動画は6分弱の長さ。ウクライナ兵らが、ロシア国境から約30キロの同州オルホフカ村で活動していたロシア軍の偵察班を捕らえたと話す声が入っている。
ウクライナ大統領府のアレストビッチ顧問は27日、ユーチューブ上のインタビューでこの動画について質問を受け、「政府は非常に深刻に受け止めている。ただちに調査する」とコメント。事実だとすれば「断じて容認できない行動」だと強調した。
アレストビッチ氏はさらに記者会見の場で、ウクライナ軍は捕虜の人道的待遇を定めたジュネーブ条約を順守していると強調した。
ウクライナ国防省はCNNの取材に対し、ザルジニー司令官の声明で応じた。声明はこの件に直接言及していないが、ロシア側がウクライナ軍への不信感をあおるため、捕虜の非人道的な扱いとされる動画を偽造していると主張する内容だった。
ザルジニー氏もこの中で、ウクライナ軍は国際人道法を厳守しているとの認識を示し、公式の情報以外は信用しないよう呼び掛けた。
銃撃にかかわったとされるのがどの部隊かは不明。兵士らはウクライナ語と、ウクライナなまりのロシア語で話している。
通信アプリのテレグラムには26日、ウクライナ軍がオルホフカ村でロシア兵数人を捕虜にする場面を含む動画が投稿されていた。投稿者は作戦に参加した地元当局者で、自分は銃撃場面の動画とは無関係だと主張。場所にも見覚えがないと述べた。
銃撃の動画については、ロシア当局も調査に着手する構えを示した。
日本のコメント
ロシアの「力による一方的な現状変更」に対する正当な抗戦でも、捕虜虐待は正当化されません。一般住民を攻撃目標としたり、捕虜を虐待したりする行為は、どちらがやっても戦争犯罪に当たります。
ウクライナ大統領府顧問の言う通り「ただちに調査する」必要があり、事実だとすれば「断じて容認できない行動」です。
戦争当事者による調査には特有の限界があるため、独立したメディアや国際機関による真偽を含めた検証、バイアスを排した「ファクトチェック」が今、求められます。
気になるのは、ネット上で「侵攻軍の兵士を虐待・殺害するのはやむを得ない」との趣旨の日本語コメントが散見されることです。仲間の死を目にしてきた戦場の兵士の心理として十分あり得りえますが、自らが参戦していない状況で熱く語りすぎることは「ひいきの引き倒し」になる可能性があります。
ウクライナ市民が市街地で攻撃を受ける戦争となると、感情的にこうなってしまうのもあるでしょうね。
決して肯定では無いですが。
ロシアでは批判する人物が暗殺されたりする話もありますが、ウクライナ政府周辺でも公式に内部でスパイを行っていた人物を銃殺にしたという発表が前にありましたし。
戦争の局面では難しい上に、ウクライナも旧ロで人権意識はまだ改革半ばなんだろうと思います。
動画で世界に出れば批判になるからやっぱり人道への配慮は改めてアナウンスされると思うけど。
戒厳令下の警備とかもちょっと厳しいものがあったようで、どっちもいい部分ばかりじゃないですよね。
でもまずロシアが侵攻を止めるべきですが。
ロシア兵が裸で荷台に積まれた(とされる)動画や、死んだロシア兵の携帯で笑いながらその家族に電話をかける(とされる)動画を見ました。
何割かフェイクの可能性を差し引く必要はありますし、発端がロシアのせいであること、無差別攻撃ももちろん駄目であることは間違いありませんが、始まってしまえば戦争とは結局こういうものなのだと改めて実感します。
余裕のない状況は承知の上で、ウクライナには世論を味方にし続けるためにも、毅然と規律を保っていてほしい。早くこの事態が終わって欲しい。そして平時においても衝突を避ける努力と忍耐を常に続けなければいけないのだと思いました。
地球上の人類の戦争って大昔から基本的に何ら変わっていない・・、勝った方には戦勝国特権が与えられ、降伏した方は敗戦国として無理難題を受け入れるか拒否して処分されるかのどちらかしか選択肢はない。それで他の国々は納得し一件落着とするが・・。戦争に負けた国は悲惨というのは今も昔も変わらない。近代戦においては戦争にもルールがあるが、実際は勝った者勝ちになっているのではないか・・。武力による他国への侵攻に対抗する為には弱小国でも国際社会が一致団結して阻止する仕組みが必要なのであって、一握りの軍事経済大国だけが拒否権を持てるなんてのはやはりおかしいと思う・・
ロシア自体が国際法を一切守らずに一般市民を殺傷しまくってるわけで、もし仮に兵士の家族や身内がロシア兵に殺されていたりすれば感情的に捕虜を銃撃してしまう衝動を抑えられないのは理解はできる。
ただ、理解はできるけど、それをやってしまうとウクライナ側もロシアと同じ側の国際法を順守しない国家に成り下がってしまうから絶対にやってはいけない事件だと思う。
戦争で敵兵を殺すのと無抵抗の捕虜を殺すのは全く意味合いが異なるから、これはウクライナ政府がしっかり調査して当事者を処分したうえで、ウクライナは国際法を順守していることを内外に周知徹底するべきだと思う。
正義の観点のみならず、情報戦の観点からも、もしこれが事実ならばウクライナ軍は厳正な対処をするべきだと思います。ウクライナはこれまでの経緯と情報戦の成果として同情票をたくさん持っていますから、ちゃんと対応すれば最少失点、ことによるとむしろ得点のチャンスですらあるかもしれません。
副作用として軍の士気低下がありえますが、極めて求心力の高い大統領が「正統」な戦いであることを訴えることで乗り切りたいところです。
なんだかんだ言ってもやはりロシアとの力の差は圧倒的で、国際社会の支援こそが命綱ですから、正統性は大事ですよね。
この動画自体の真偽はともかく、多かれ少なかれこういう事はあるんだろうな。と思います。
ロシアにもウクライナにも色んな人がいます。過激な人。平和を望む人。
ある人は言います「見ろ!これがウクライナの実態だ!」これは人間の本質だと思います。
極限状態が人間をどのように変えるか・・。
仮にこの動画を見た上で自分がどちら側に立ちたいか考えてみます。
間違っても傷つける側の人間にはなりたくない。しかし、では傷つけられる側、撃たれる側に?
足を撃たれる苦痛なんて、おそらく想像を絶するでしょう。
そりゃ、(傷つける事も可能な)優位に立った状態で、傷つけない選択ができる人間になりたいとは思う。
でも、あの場ではそれは贅沢すぎる立場なのかもしれない。
極限状態では、傷つけられる側から遠ざかるあまり、過激に人を傷つける人間も生まれるでしょう。
正しい判断ができなくなる。
それが戦争なんだと思います。
この他にもウクライナ兵が亡くなったロシア兵の電話を使ってその家族を蔑むみたいな動画もあったので、正直驚きはないです。侵略を仕掛けたのはロシア側なのでそこが1番悪いのは明白ですが、だからといってウクライナ兵が何をやってもという免罪符になってはいけない。
ウクライナ側としてはこれをきちんと検証した上で国際社会に然るべき説明をすることが必要だと思います。
戦争ではあらゆる非道が正当化されます。だからこそ戦争にならないような防衛力が日本にも必要なのだと考えます。綺麗事で防ぐことは残念ながらできません。
どの戦争においても捕虜に対する虐殺や民間人に対する虐殺は行われてきた。これは否定してはいけない戦争の現実。ジュネーブ条約含む戦時国際法において軍人は軍人の格好をして行動し、軍人同士だけが殺しあい、民間人は攻撃に参加してはならないと定められているけれど、現代の紛争でゲリラ行為はもはや当たり前であり(ウクライナ民間人の火炎瓶作りもこれに該当する)、そもそも軍事と民間を切り分けられない状態は昔から続いている(兵站を軍事とするか、民間も絡んでいるとするか)。
だからこそ、戦争において捕虜や民間人を国際法に基づいて扱うことは重要。ルールを規定しておかないと殲滅戦しか手段が無くなる。民間人が攻撃されているからと民間人が軍事的な協力をすると、民間人も軍人も区別なく攻撃するしかなくなるので。まぁ、個人的な意見としては先に戦端を開いたロシアが悪いとしか言えないが。
これは戦争であって綺麗事で済まされない部分は必ずあると思う。自分の家族や友人が殺されていればロシア軍への憎しみは直接関わっていない人に想像もできないことだろう。
ウクライナは情報戦でリードし正義の戦いをアピールして、西側の支援を呼び込んで善戦しているが、これは諸刃の剣でもある。ダークなイメージが付けば今のような支援と世界中の共感を得られなくなる可能性もある。
ルールのない戦い方をしてくる相手に対して、自軍にどこまで節度を求められるのか難しいところだが、隠蔽だけはしない方がいいと思う。隠蔽すれば必ずバレるし、信用の毀損が1番怖い。
ロシア軍に自国を蹂躙され攻撃を受け否応無しに応戦する形で戦争を強いられ、明日の命も知れぬ中で懸命に戦っている前線の兵士たち。彼らウクライナ兵士の残虐な行為に対して人道的立場でジュネーブ条約を盾に戦争犯罪と責め詰ることはできる。
でもそう思えるのは自分の身に銃口を向けられていない安全な場所に居るからなのかも知れない。又彼らの行為は戦争が人心を追い込んだ結果として、人の生死に鈍感になる狂気の最中に心神耗弱状態で責任能力を問えない状態にあるのかもしも知れない。
当然のことながら、ウクライナ政府と前線のウクライナ兵士とは目的は一緒でも立場は異なる。両者共に余裕のない状況は承知の上で、ウクライナが国際世論を味方にし続けるためにウクライナ政府には毅然と規律を保てるように尽くして欲しい。
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